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RyzenMasterドライバの推奨

バージョン0b176より、AMDRyzenシリーズのCPUに対する標準設定での古いドライバの使用がオフになりました。

古いドライバは、Windows 10以降では法人ではない署名のカーネルドライバが、2016年以前に作成されたものしか使えない(いつまで使えるかも不明)という仕様になっているため、セキュリティ上に問題があることを承知の上で使用していたものです。

古いドライバは、AMDのRyzen以降のCPUで、かつWindows 10以降のOSで必要となることがあります。
(2021版ドライバが使えるWin10未満のOS。または不思議なWin10/11環境ではそちらが使用されます)

ただ、AMD公式のドライバからの取得が可能である現在のバージョンで、ユーザーが意図しない古いドライバを動かしてしまうのは良くないと判断し、バージョン0b176からは、標準設定ではオフとなりました。

この問題を承知の上で、なお旧来の状態を維持したいという方は、「古いドライバの使用を許可する」のオプションを有効にして下さい。
これに関してはAMDRyzen Masterドライバを経由するモードを強く推奨しています。

https://www.amd.com/ja/technologies/ryzen-master (japanese)
https://www.amd.com/en/technologies/ryzen-master (english)


公式のCPUクロック(Effective Clock)

Ryzen Masterドライバ由来のクロックは、標準設定ではEffective Clockという、AMD独自の公式基準のものになります。
タスクマネージャーなどで見えているのが規格上の数値で、Effective Clockは内部の正味の数値、といった感じになります。
RyzenシリーズのCPUでは、基本的に規格の数値がほぼ固定であるのに対し、Effective Clockは内部の実際の負荷により大きく上下します。

非Ryzen Masterドライバ時のClock計算は、旧来のAMDCPUの倍率(Division&Multiplier)を取得して、規格上のクロック(固定値)を弄った値になるため、実際の内部のクロック数に対しては不正確で、Effective Clockのほうが公式による正確な値に近いです。

例えば、 thilmera の設定画面の下部にある、「CPUストレス」による負荷テストを行うと、Effective Clockが上昇するのが分かると思います。


2021年版ドライバが動く場合と動かない場合

2021年版ドライバは、GlobalSignという第三者機関で、向こうの運営の形式上、法人扱いになっていたコードサイニング証明書でのクロス署名がされていますが、本来はEVコードサイニング証明書という、格上のものが必要となります。

そのため、Windows10または11にて、2021年版ドライバが使えないのは仕様通りのことで、使える環境があることの方が謎です。
開発者の現在の手元のPCでは、片方では使えて片方では使えません。
理由は、わかりません!
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