フレーム更新によるデータの現れ方
thilmera は基本的に指定のフレーム速度(Wait)が最速の1サンプル(1クロック)となります。
CPU系グラフ
1フレームが1秒である場合、10回平均は1秒間で10のサンプルをとるのではなく、10回分10秒間の平均値をとるため、値が丸められます。
CPU系のグラフでは、棒型が生の値。手前が丸められた値になります。
データバーは丸められた値。
テキストは「更新フレーム頻度」で設定された回数が0となるフレームに更新され、CPU系の数値はその回数の間の平均値が表示されます。
温度などは「更新フレーム頻度」に合わせて取得されるため、基本的に瞬間値となります。
テキストの更新の仕様は、「見た目の動きを楽しみたい」という需要と、「テキストの更新が速いと判読できない」という問題を解決するために設けられたものです。
CPU系の平均化は、CPU,CPU詳細,CPUマルチ,GPU,GPU詳細,Hyper-Vなどに使用されています。
IO系グラフ
IO系グラフの対象データは、IOが発生した際、発生したデータ量を一気に示すため、「全く無い」と「ものすごくある」が高速で切り替わる性質があります。
そのため、IO系グラフでは内部で2.5秒程度(最低1、最高50)の平均化が行われています。
* 0b175以降は「バッファリング(秒)」という設定項目の追加により、ユーザーが平均化の秒数を選択できるようになります。0を指定することで平均化そのものの無効も選択可能。
CPU系とIO系の性質の違い
瞬間値として現れるIO系と、前回との差異で現れるCPU系は、根本的に全く出方の性質が違うデータとなります。
CPU系は、取得する期間が短くなればなるほど、極端な値を示すようになります。
例えば60FPSにすると不安定で、突然の0や100がとても出やすくなるのに対し、1FPSでは60回分の平均値をとるのと同じなので、安定していない0や100が出ることはほぼありません。
IO系はある程度の期間の平均を出してやらないと、目で追えるデータになりません。
ただ、トッププロセスなどは取得方法と計算方法が全く違うため、IOであってもCPU系と同じデータの性質を持ちます。
メモリ系、温度系
メモリ、マザーボードや温度計は完全に更新フレーム頻度に依存し、リアルタイムな値を出しているので、平均という概念がそもそもありません。
ただし、NVIDIAのライブラリによる温度などは、ライブラリ内で平均化(複数サンプリング)されている可能性があります。