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メモリパージ

 0b85から thilmera 7のliteを除くエディションでは手動、自動によるメモリパージ機能が利用できます。
 物理メモリー上のページをパージする機能で、誤解を承知でいえば、俗にいうメモリクリーナー的な機能ですが、この機能はHDDに押し込めるなどの無理な負荷を一切かけません。

 しかし一般的に有名なメモリクリーナー的な、無理やりメモリ領域をひたすら要求して必要なメモリデータも全てスワップアウト(HDDに押し込む)するタイプの機能は、 よほど適時、的した量を毎回設定して呼び出さない限りは、いたずらに継続中のアプリケーションの動作を行う度に再度HDDから呼び返す事態を引き起こすという、 パフォーマンスの低下を招く事が多い機能です。
 このメモリパージは、マイクロソフトの純正ツール、empty.exe * と同等の処理になりますので、 詳しい違いが知りたい人はempty.exeで検索してみて下さい。
 スワップアウトを強制しないとはいえ、安易に実行するとパフォーマンスが低下する事があります。


 0b112 から、閾値が設定できるようになりました。初期設定は0MBで、全てが対象です。
 閾値を例えば100MBに設定すると、プロセスが現在使用しているメモリ量が100MB未満の場合はIgnoreとして処理を行わずスルーします(パフォーマンスの低下を防ぎます)。
そして、100MBを超える使用量のプロセスに対してはメモリパージの要求を送り、メモリを解放させます。

 この閾値は0MB~2000MBの間で自由に設定でき、自動、手動どちらの実行でもこのルールは適応されます。

 今まで通り可能な限り全てのプロセスを解放させたい場合はデフォルトの0設定でかまいませんが、500MB~1000MB程度を指定して実行させれば、システムに重要なプロセスに負担をかける事なく、メモリを大量に使用しているブラウザなどに対象を絞ってメモリ解放をうながす事ができるため、PC全体のパフォーマンスを低下させないという利点があります。

 レポートによるリザルトの表示内容は以下の通りです。

 OpenNG : プロセスのオープンに失敗(最高権限なのでこれが出るのは普通システムのプロセスくらい)
 GET_NG : プロセスのメモリ情報の取得に失敗。(オープンの時点で権限を取っているのでほぼでません)
 Ignore : 閾値の設定値以下のメモリ使用量のため、処理対象から除外。プロセスに干渉しません。
 SET_OK : メモリパージが実行され、プロセスのメモリの解放処理が開始します。
 SET_NG : メモリパージの実行に失敗。(オープンの時点で権限は取っているのでほぼでません)
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